美容室のお兄ちゃんとの会話
どうも。
ここで何かを書くのは正月ぶりでしょうか。
あの時のブログをいま読み返す気持ちにはなれないので、細かくは覚えてないけど、キワキワのLIVEの、智の挨拶について昂りまくった気持ちを、たしか吐いたような気がする。
あれからのわたしは。
それまではレギュラーリアタイ&その他のコンテンツを血眼で追っかけ、その時の己の心情をTwitterその他に綴ることに命をかけてきたけれど、それを失ってからは、今も頑張るメンバーたちの発信するものを暖かい目で見つめながら、しかし発言するような気持ちにはなれず、だからといって過去を振り返るにはまだ辛すぎて、別のサイトでど下手くそな妄想だらけの文章を綴りながら、でも毎日智のことをぼんやり考えている、というような半年を送ってきた。
まあそれは置いといて。
今日はむちゃくちゃ久しぶりに美容室に言ったのです。
最後に行ったのは11月だった気がする。
智のフリスタ見に東京へ行ったので、その前に少しでも身綺麗にしておきたいという乙女心(ババアだけど)が働いたんだった。
意識の高い女子には考えられないだろう。半年以上美容室に行かない女など。
だけどわたしは、この半年ほとんど女ではなかったので(月経にてあー俺は女だったかと知る程度)、身なりなんぞどーでも良かった。
だからといって、最近女に目覚めた(語弊)訳じゃない。単純に鏡にうつる自分がヤバいとやっと認識できただけだ。
わたしの通う美容室、というか担当の方とは、かれこれもう10年以上の付き合いだ。
わたしは基本服屋とか美容室で話しかけられるのが嫌いなんだけども、彼は普段は余計な事を言わないし、余計な営業もかけて来なく、しかも程よいイケメン(大人しい大倉忠義ってかんじ)なので、親や友人を紹介し、わたしの色々を実は握る男である(言い方気持ち悪い)。
わたしが美容室に赴く日の、おそらく半分はオタ活に引っかけて、であった。
皆さん似たような経験をされてきてると思うのだけど、やはりコンサートには少しでもかわいくして行きたいってのが乙女心でしょ?
結果あんま変わんなかったとしても、そういう気合いの入れ方してきたじゃん。
美容室含めコンサートだゾ?みたいな。
この人に自分から「わたし嵐ファンなの」とはひとことも言ったことはない。
でも、グッズ買いに行く日に美容室行くこともあったし、仕事で都合つかない時は、LIVE当日の午前中に行ったこともある。
コスプレとかはしてないけど、ツアーバッグくらいは持って行ったから、自らわざわざ「嵐のコンサートに行くのでかわいくしてください💙」と言わなくても、徐々にバレるもんで。
いつの間にか、口数の少なめな彼が「今日はどうします?」以外にわたしに聞いてくることは、嵐ネタになっていた。
彼はおたく気質ではなく、嵐に特別な興味があるわけでもなくて、あまりに喋らないわたしへ気を使ったつもりで嵐の話をするだけなので、バリオタの観点からすると相当不躾なことを言われたりもした。
誰担なのか。
なぜその人を推すのか。
というわたしにとってサラっと一言で語れない質問から、
ジャニーズのコンサートって楽しいの?
チケットはどうやってゲットするのか。
などなど、基礎知識的なものまで、ちょっとずつ、吐かされてきた。
休止の発表があってからは、おま、そんなこと気安く聞かないでくれよ…的な質問も来た。
「嵐解散(おい)したら、ゆみさんどうするんですか(それはほんと教えて欲しいくらいだ)?」
「他に好きな、コンサート行く人はいないんですか?(関ジャニは好きだと答えた)」
「関ジャニいるならよかったですね(よかったとは)」
などなど…
でも彼に悪気があるわけじゃないのはわかるし、おたく体質ではない人になにかをぶつける気はさらさらないので、ものすごく平静を装って、けしてうそではない、だけどかなりオブラートを50枚くらい使用した言葉で返事をしてきた。(皆様もきっと経験あるだろう)
先日は、わたしが紹介した友人に、こんな事を言ったらしい。
「こないだゆみさんに嵐の話したらすごい微妙な顔してたんです(そらそうだ)。だからこの話地雷なのかなって(いまさら?)…。元気ですか(死んではない)?嵐いなくなって何してんですか(ほんとな…)?そこまで芸能人好きになるとか、僕ほんと想像つかなくて(想像しなくていーよ)…。」
的な。
それ聞いた時爆笑したんだけど笑
やー、なんか。
かわいいなって。
不躾なようなこういう言葉は、本来イラついてもいいのかもしれないけど、わたしは部外者(であろうとなかろうと他人に)本気でイラつく事ってあまりない。
しかも、彼とは長い付き合いで好意的に思ってるし、興味本位だとしてもそこに悪意がないしね。
非オタから見た自分を客観視できた感じ?
なので、心配してくれてんだなぁ…って。素直に思った。
んで。
今日の彼。
友達に、地雷だのなんだの言ったらしかったから、今日はないと思ってた。
だけど彼は、いつものように、だけど今までと違うことを言った。
「休止中…寂しいですね。」
「(解散ではなく、休止と言ったことに成長を感じつつ)はい…」
「関ジャニも好きなんですよね?それじゃあ代わりにならないですか。」
「(誰も誰かの代わりになどならない)そうっすねえ…」
「嵐見てないぶんは、普段何してんですか?」
「(いやほんとまじ)…なにしてんのかな、わかんないです。ずっと好きだったから…なんかぼんやりしてますわー。」
「大野くん、例えばYouTubeとかで近況教えてくれたらいいのにね。そしたらちょっとは嬉しいですよね?」
そこでわたし、はじめて、、多分。
彼に本音を言ったと思う。
「見たいですけど、それを発信することで、どんなにうまく隠しても、大野くんが何処にいるのかがわかっちゃうと思うから。それでゆっくり出来ないならそんなことはいいから、好きなように過ごして貰いたいです。」
そしたら彼は、こう言ったのだ。
「ホンモノ、って感じしますね。」
「…(とは?)(こわいよ)」
「芸能人好きとかって言っても、みんな結局自分優先に考えるじゃないですか。見たいとか、知りたいとか。だけどゆみさんは大野くんの気持ちが一番なんですね。だれも大野くんの代わりにはならないんですね。」
わたしは軽くあははと笑って、
それから言葉が続かなかった。
言っておきたいのは、こんなことを自慢げに披露したいわけじゃない。
わたしと同じように、智のことを考えているファンの子たちがたくさんいるのを知ってるから、別にわたしが特別なことを言ったわけじゃないのもわかってる。
だけどね。
この、大倉似なイケメンの彼は、今まで嵐に関してはずっと不躾なことしか言って来なかったの。
そういう人からのこんな言葉に狼狽したというか、、
なんだかんだ、嬉しかった。
色んな意見があるし、自分を正当化しようとは思わない。
なにを望むのかもそれぞれだし、みんなすっごく辛くてもがいてるとおもう。
だけどわたしの中の気持ちは、いつでもわたしにとっての正解で、それは智に対して盲目なだけなのかもしれないけど、ひとつだけを望むのなら、それはなんの迷うこともなく彼の幸せだ。
彼の未来が自分の欲しいものと重ならなくても構わない。
大野くんがいつか笑ってくれる。
色々とっぱらえば、わたしはそれだけを多分望んでる。
美容室のお兄ちゃんは、次に会ったとき色々忘れてまた「解散」とか言うかもしれない。言いそう笑。それをわたしはきっと笑って流すんだろう。
でも、今日。このひとに言われた言葉は、わたし忘れないだろうな。
今日わたしは、青いワンピースを着て美容室に行った(わたし基本いつも黒い服を着る人間である)。
わたしにとっての美容室が、なにもないのに智ゴトみたいになってて笑っちゃうけど。
背中の途中まで伸びた髪が、肩まで切られて軽くなった。
なんだかちょっとだけ、すさんでたものが、溶けた気がした。
ゆみ